2020年5月2日土曜日

2020年4月24日ヌエン・ティ・ハーさんの志願式


志願者に入る式

  4月24日 桜の花が散り、若葉が出始めたこの日に一人の姉妹が志願期に入りました。ベトナムからきた、ヌエン・ティ・ハーさんが小金井教会主任司祭加藤豊神父様の司式により志願期に入る式を受けました。新型コロナウイルスの脅威の中、皆マスクをし、少し異様な雰囲気でしたが、喜びにあふれた日でもありました。加藤神父様は教会史に残るようなこの時期でのなかで、本当に奉献生活者が実を結ぶことについてお説教してくださいました。   日本語学校を3月に卒業し、やっと日本にもなれ、これからいろいろなことを学んでいく、ハーさんがヨハネの姉妹として歩み始めたことを心から喜び、姉妹皆が心合わせて祈りました。世界中は驚異の中で、不安とおそれに満ちています。明日が見えなくなるようなときです。私たちの心の糧であるミサがなくなり、奉献生活者として私たちがとわれているとき、この式は一つの光でもあると思います。ともに祈り歩む姉妹が増えたことは、喜びである共に、希望でもあります。

2020年2月28日金曜日

2020年2月22日~23日まで本会の召命黙想会

2020年2月22日~23日まで本会の召命黙想会が行われました。例年通り会場は小金井市の本部近くの聖霊修道院の黙想の家をお借りしました。 参加者は4名、修練者2名、スタッフ3名の計9名でした。 今年は天気に恵まれ2日間とも冬の清々しい空気と暖かで柔らかい日の光の中、落ち着いた黙想の時を持つことができました。 この度は、東京教区・星野正道神父様にご指導頂きました。~いつくしみ深い主の招きに応えて歩む~のテーマでご指導を頂きました。 沈黙の祈りの他、朝の祈り・晩の祈り・聖体礼拝など日常的に修道院で行う共同の祈りを参加者の皆さんと共にしました。 召命とは召された命=life(命・生活・人生)をどのように生きるのかということです。神様から与えられたその人だけのかけがえのないlifeを他者のためではなく自分のためだけに使ってしまう時、神の神殿として創造された私たちは(1コリント3.9~17)壊れていきます。人間である私たちは他の被造物をお世話するために(創世記1章)創られた存在です。福音書(例えばルカ4.16~19)における貧しさとはなんでしょうか。物質的に貧しいことをいっているのでしょうか。現代社会においては、ただお腹を満たすだけのパンを与えるのではなく、その人の尊厳を取り戻すための関わりをどのようにもっていくかが大切です。例えば、経済格差の底辺で圧迫されている人に対して「あなたは大切な存在です。」とイエス様のみ心を施しではなく、招くという関わりの中で伝えていくことが私たちの召命を生きることになるのではないかと思いました。 現代の成果主義(例えばアンケートなど、他者からの評価が物差しとなる例)の世の価値観を超えて奉献生活者には結果を顧みず困難に苦しむ他者のため、また被造物に対して全力でlifeを注ぎ込む生き方が求められているのだと思います。生きることの価値を他者と関わり分かち合うことを通して、イエス様が私たちのために十字架上で奉献して下さったことを今一度深く心に留め今年の四旬節の回心への歩みを踏みしめていきたいと思います。 皆さんの2日間祈りきった顔には清々しく爽やかな笑顔が溢れていました。 参加された皆様に主のいつくしみ深い招きがありますことを心よりお祈りいたします。お世話頂いた聖霊会のシスター方、星野神父様のご指導に心より感謝申し上げます。 聖ヨハネ会